"春の塗装シーズン"を間近に控え、建築塗装関連の大きなフェアが開催された。大塚刷毛製造は2月13日と14日の両日、東京・池袋のサンシャインシティ展示ホールで「東京マルテーフェアinサンシャインシティ2026」を開催した。塗装用具やツール、機器、副資材に加え、塗料メーカーなど約100社のメーカーやサプライヤーが出展、建築塗装や防水に関連する製品が一堂に会した。建築塗装会社や塗料販売店などから約3,500名が来場、盛況な展示会となった。

働き方改革の普及で出展社側も休日出勤がしにくくなっていることもあり、今回は初めて平日をからめての開催となった。「集客がやはり気掛かり」(大塚刷毛・担当者)であったが、ふたを開けてみると、2月13日金曜日の開催時間(13:00~17:30)だけで、約1,400名が来場。多くのユーザーや得意先であふれた場内の様子に、「平日でもこれだけの人に来ていただけ、次回以降への自信につながる」(同)と胸をなでおろした。

東京・池袋のサンシャインシティでの開催を皮切りに、同社は春のマルテーフェアを全国6地区で開催。そのトップを切った今回は、東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏はもちろん、地方からもユーザーが来場、賑わいを見せた。

都内の塗装会社で施工管理に就いているという男性は、「工事の安全、効率化、生産性アップに役立つモノやシステムに常にアンテナを張っている。マルテーフェアは最新の機器や情報がたくさん見られるのでマスト」と毎回足を運んでいるという。

また、埼玉の塗装会社から来場したユーザーは、「養生関係やローラー、内容器などの消耗品をこういった機会にまとめ買いしている。機械や道具の新製品、仕事に役立ちそうな新しい情報もチェックできるので見応えがある」と会場内をくまなく回っていた。

大塚刷毛製造は今回のフェアで新製品の塗装ローラー「白龍(はくりゅう)」を出品した。「くぼみに一発!低飛散!!」をキャッチコピーにした同品は、「くぼみに一発で届く塗りやすさを備えつつ、飛散や泡立ちが極めて少ない作業性を実現。特に外壁塗装において威力を発揮する」と担当者。多くの来場者が同品のブースに立ち寄って試し塗りし、凹凸面の塗装性を確かめていた。

大塚刷毛のマルテーエリアでは今回、「マスキングテープ試し貼りコーナー」を設けた。サイディングボード、リシンやタイル面、石膏ボード、ガルバリウム鋼板などの壁基材を用意し、それぞれの下地に対してどのテープが貼りやすく、剥がしやすいかなどを試してもらうコーナー。普段現場で使っているテープから、一度試してみたかったテープまで各社のマスキングテープを貼り比べ、使いやすさを確かめていた。

同じくマルテーエリアで目を引いたのがガルバリウム鋼板の塗り替えシステムだ。凹部に強い温風低圧塗装機「SGシリーズ」をABAC圧送タンクに接続し、カップ式の10倍ほどの連続塗装を実現した塗装システムを紹介。「近年、ガルバリウム鋼板の建物の塗り替えが多く出てきており、角波形状の外壁を素早くキレイに連続塗装できるシステムとして開発した」と担当者。ガルバリウム鋼板の改修工事における有効性をアピールしていた。

今回の展示会で、特に多くの来場者が詰めかけブースの担当者の説明を熱心に聞き入っていたのが東洋製罐のドローン塗装システムの出展だ。

東洋製罐では、スプレー缶をドローンに搭載し、高所での各種スプレーワークを実施するシステムを開発。自社製品のスプレー缶の応用範囲の拡大で、ドローンとマッチングさせた発想が面白い。既にドローン用スプレー缶噴射装置「SABOTシリーズ」として上市しており、マーキング剤や黒さび転換剤、シリコーンコーティング塗料、タッチアップ塗料、鳥忌避剤などを封入した噴射スプレーをラインアップ。市販のドローンに装着できるシステムとして販売している。

また、同噴射装置に接続して制御できる伸縮装置を新たに開発。ドローンに搭載する多目的伸縮装置「NYOII(にょい)」を参考出品。装置の先端に刷毛やローラーをセットすれば塗装作業も可能で、「高所のタッチアップ塗装には実用できるレベル」と、ドローン塗装への新たなアプローチに多くの来場者が関心を寄せていた。

今回の東京マルテーフェアでは、会場内で多くのセミナーを開催。先述の東洋製罐のドローンを用いた高所塗装作業の実現に向けた取り組みを始め、「レーザークリーナーが変える現場の常識」と題したレーザー照射による鉄部表面処理のセミナー、「熱中症対策義務化について」「アスベスト法規制と事前調査について」「雨漏り診断とサーモグラフィの活用」など、塗装業界の関心の高い8つのセミナーを用意。質の高い情報提供に務めていた。