カタールの地で開催されているサッカーワールドカップが世界各国で盛り上がっている。優勝経験国のドイツとスペインに勝利しグループ首位で決勝トーナメントに進出したことで、日本でもこの4年に1度の祭典に対する関心が急激に高まっている▲私事ながら、学生時代にサッカー部に所属していた身としては連日の試合観戦を楽しんでいて、寝不足気味の日々さえも心地良く感じている▲今回の大会に対して個人的には楽しみ方が変わったと感じている。その理由は多様化したYouTubeコンテンツだ。4年前と比べてYouTubeで専用サイトを持つ個人や企業は圧倒的に増えた。元日本代表、サッカーライターや媒体が自身のYouTubeで日本代表の戦術や情報を連日発信している。個別コンテンツだけに時間に制限はなく専門的、主観的な内容が独自性を生んで、試合に対する楽しみ方を増幅させている▲「学びと発信をセットにすることでパーソンを商品にする」―塗料商社の社長がこんなことを言っていた。学んだことを積極的に発信することで、リアクションが得られ、そこから新たな学びや展開が期待できるとの狙い。今は発信できる術が"リアル"にとどまらず"デジタル化"できるため手法と対象が広がった。結果として独自性やパーソナルな部分が際立つ(T)