「楽しむ」と「愉しむ」。どちらも「たのしむ」と読むこの言葉には、微妙な違いがあるらしい。与えられたシチュエーションを「楽しむ」受動的なニュアンスと、自分の心持ちで物ごとを「愉しむ」能動的なニュアンス。という訳で、今年は「愉」にしてみた▲所属している製販装の勉強会で、自分にとっての「今年の漢字」を年初に発表することになっている。2022年1月にあった今年初めの勉強会で、小欄が発表した漢字は「愉」。「歳も歳だし、仕事もプライベートも愉しむくらいの余裕を持とう」とまぁ、そのような意味で選んだのだが、やはり上手くはいかない▲発想が浮かばない、文章が上達しない、行動が遅い、いつも仕事に追われてドタバタ、右往左往。膝が痛い、体重は増える、酒量も増える、コロナは続く、物価も上がる...と、公私ともに「愉」の境地にはほど遠いまま1年が過ぎてしまった。日本漢字能力検定協会が先ごろ発表した今年の漢字「戦」とはまた違った意味で、心の中の戦いは続いた▲さて、年明けの勉強会で発表する漢字である。来年の自分のテーマをどの字にするか。もう決まっている。まずは今年1年の反省に立ち、改めることから始めなければならないので「改」である。あれ?この字、前にも使ったことがある!反省の多い年の瀬が続いている(K)