「ペインティング」と「メンテナンス」を合わせて「ペインテナンス」。日本塗装工業会が20年ほど前に始めた戸建住宅塗り替えキャンペーンの造語は、本格的な改修・リフォーム時代の到来と塗装との関係性を上手く言い得た▼こちらも時代を反映した造語になるかもしれない。「PAINT」と「ENTRANCE(エントランス=入り口)」を合わせた「PAINTRANCE(ペイントランス)」。大阪市の塗料販売店・タカラ塗料(大野一馬社長)が新たに始めた塗装のワークショップ(体験教室)活動の名称だ▼近年のDIYブームを背景に生活者市場にペイントが浸透するチャンスが芽生えてきた今、「ペイントに触れ、塗装を体験してその楽しさを知ってもらう入り口にしたい」(大野社長)との思いを「PAINTRANCE」に込めた▼その舞台となるのがワークショップの専用施設にするために購入した古い空き工場。そこを、塗装のみで再生するペイントリノベーションが現在進行中で、その作業自体も一般の人たちを巻き込んだワークショップに転用、第1回目の「PAINTRANCE」として先日開催された▼今後、刷毛とローラーで車を全塗装する人気メニューや、女性層に広がっているエージングやインテリア塗装などバラエティ豊かなワークショップを随時開いていく。小さな販売店の大きな挑戦(K)