「とにかく、ラジオでプロモーションを始めたかった」と、B.M.ジャパン(東京都港区)の長張敏明マネージャー(写真)。同社が国内総輸入販売元を務めるアメリカのペイントブランド「ベンジャミンムーア」のプロモーションを、TBSラジオの人気番組「アフター6ジャンクション」(月-金、18:00~21:00)の中で先月から始めた。

毎月第3水曜日の午後6時半から約20分、「ベンジャミンムーアペイント」の魅力を発信するトークコーナーを番組の中で展開。MCのライムスター宇多丸さんらとのトークでペイントによる部屋づくりの楽しさを伝える。「海外のようなインテリアペイントのカルチャーを国内に広めていく」のが目的だ。

「ラジオって今、ポテンシャルがすごく見直されているメディアなんです」と長張さん。

スマホでも聴けるインターネットラジオ(radiko)の普及で、「ここ数年、ラジオのリスナーが爆発的に増えている」ことに加え、ラジオならではの「ほど良さ」に多くのリスナーが改めて気づき、メディアとしての価値が復権しているのだという。

「ラジオは耳からしか情報が入らないので、自分でイマジネーションを膨らませて楽しむメディアです。映像や動画ですぐに結果を見せつけるテレビやSNSとの大きな違い」と長張さん。視覚を刺激しようとする情報が氾濫している時代だからこそ、ラジオの「ほど良い」伝え方が好まれているとの見方だ。

耳からしか情報が入らないラジオは、「リスナーの集中力が高まるので、じっくり伝えられる」のもメリット。色やデザインは見せられないけれど、言葉とトークでリスナーの想像力を刺激し、どこまでペイントの魅力を伝えられるか。「楽しみな挑戦」が始まった。