配合技術者・製品設計者向けオンラインアカデミックセミナー
「インクジェット成膜における表面調整剤の効果」

「ラボスケールでは見られない成膜現象が実ラインに落とし込んだ際にどうして起こるのか。その原因の考察と対処法を講じるのが化学工学の領域」と語るのは、成膜化研究の第一人者である深井潤教授。深井教授は、金属3Dプリンタの基礎となる「液と平板の衝突」に関する領域から、微細微小な制御が求められるインクジェットに研究領域を広げ、化学工学の観点からデバイスやアプリケーション開発に貢献しています。

そこで本セミナーでは、深井教授を講師に招き、インクジェットや回路基板における成膜化プロセスのメカニズムや課題解決の方策について実例を交えながら解説して頂きます。

塗装からインクジェットへの切り替えを検討されておられる技術者の方々には、最適な技術情報となり、塗料を含めた塗布乾燥における塗液中の流動現象と、その結果引き起こされる膜の不均一化のメカニズムの理解が進むものと期待されます。
平坦化・平滑化に有効な表面調整剤の役割、どのように作用しているのか、実験結果と理論的考察により明らかにします。

当日はビックケミー・ジャパン・若原章博氏がナビゲーターを務めます。
皆様のご参加をお待ちしています。

◇プロフィール
講師:深井潤氏(九州大学名誉教授)
1986年東北大学工学研究科化学工学専攻博士課程修了、2002年九州大学工学研究院教授、2024年九州大学退職。
専門分野は移動現象、伝熱、蓄熱、省エネルギー、未利用エネルギー、数値計算。

ナビゲーター:若原章博氏(ビックケミー・ジャパン)
1982
年名古屋大学工学研究科修士課程修了、同年関西ペイント入社。その後、河合塾学園勤務の後、1994年ビックケミ―・ジャパン入社。現在、同社シニアソリューションナビゲーター。

◇セミナー概要:
インクジェットによる小面積塗布では、表面調整剤は表面張力と同時に塗布面の濡れ性も変えて、膜形状に影響する。そのような挙動を紹介するとともに、膜形状に影響する内部流動(マランゴニ対流)について解説する。

◇主催:ビックケミー・ジャパン 協賛:コーティングメディア
◇日時:2024年5月17日(金)13:00~16:30(途中休憩あり)
◇対象:配合技術者・製品設計技術者など
◇方式:Microsoft Teams
◇参加費無料
◇申込み:https://forms.office.com/e/EJa2XE9ki1(ビックケミー)
◇申込締切日:2024年5月13日(月)