塗装仕上げによる優れたカラープランニングの作品とカラープランナーを表彰する「第26回グッド・ペインティング・カラー(GPC)」の受賞作品が決定し、1月9日、東京千代田区のホテルニューオータニで表彰式が行われた。各部門の受賞者を始め多くの業界関係者が出席した。

表彰式の始めにあいさつをした若月雄一郎GPC委員長(日本塗料工業会会長)は、「カラープランニングは、塗装されたものをただ美しく見せるだけでなく、周辺景観との調和がとれたものでなければなりません。そのような色彩提案のプロフェッショナルを1人でも多く育てていけるよう、製販装が一体となってこのGPCを継続しています。カラーコーディネーター自身の作品の発表の場となるGPCの認知度を更に高めるべく一層の努力をして参ります」と話し、GPCの認知向上と普及への思いを述べた。

今回のGPCでは86作品の応募があり、新築部門3作品、改修部門3作品、内装部門1作品、戸建改修部門2作品の計9作品が受賞(受賞作品は8面に掲載)。
各賞の表彰後に講評を述べた赤木重文審査委員長は、「今回の応募作品はこれまで以上に全体の質が上がっていると実感しました。特に戸建改修部門では、街中に普通にある戸建て住宅がここまで洗練されてきたのかと、カラープランニングの普遍的な広がりに期待が膨らみます。また、今回は設計者だけでなく、事業者の理解がなければ成立しない案件が多かったように思います。色の持つ力が設計者からの一方通行ではなく、双方向での理解が深まってきたという印象を受け、関係者全員で色の可能性をつかみ始めてきたように思います」と述べ、塗装によるカラープランニングの進化に手応えを感じていた。