関西ペイントは2月8日、欧州連結子会社のKansai Helios Coatings GmbHを通じ、欧州、北南米、アジアなどで工業用塗料の製造販売を行う、WEILBURGER Coatings GmbHとWEILBURGER Asia Ltd.(Hong Kong)の買収を決定した。翌9日に株式譲渡契約を締結し、3月末にも2社の株式を100%取得する。

WEILBURGERは、ドイツ・GREBE Holdings GmbH傘下の工業用塗料メーカーで1900年に創業。WEILBURGER Coatingsはドイツ、WEILBURGER Asiaは香港に本社を構え、両社の傘下に11社の関連会社を抱える。主に鉄道車両用塗料や、フライパン、アイロンなどに使われるノンスティックコーティング、暖房機器用の耐熱塗料をメインに展開し、2023年度の連結売上高は、1億5,000万ユーロ(約241億円)。うち8割はWEILBURGER Coatingsが占めるという。

欧州、インドで中小型のM&Aを積極化し、鉄道車両用塗料を重要戦略事業と位置づける関西ペイントグループにおいては、買収により持続的企業価値の向上に寄与すると判断。ノンスティックコーティング事業もグループ初の新規事業として成長に期待する