大阪市の塗料ディーラー・タカラ塗料(大野一馬社長)は、オリジナルの壁画用塗料「タカラ ミューラルペイント」の販売を開始した。「混色がしやすく隠ぺい力の高い壁画専用の塗料がほしい」など壁画制作の現場の要望を受けて商品化した。専用塗料としての存在感を高め、アートやカルチャーシーンに切り込む。

海外では芸術ジャンルとして確立しているミューラル(壁画)。街を彩り、文化や歴史を伝えるカルチャーとして市民に広く支持されている。近年、国内においても地域イベントやアートフェスティバル、音楽イベントなどのカルチャーシーンで壁画が描かれることが増えてきており、注目が高まっている。

今回、同社が販売を始めた「タカラ ミューラルペイント」は、壁画制作に特化した水性原色塗料。「発色のいい原色がほしい」「隠ぺい力が高い画材がほしい」「普通の画材では高額すぎる」など壁画アーティストから寄せられた声を受け、オリジナル塗料として商品化した。

同品は、混色自在で伸びが良く、透けにくい(隠ぺい力が高い)特性を持つ水性の原色塗料。18色の原色を揃え、屋外用と屋内用の2つのタイプを用意した。屋外用は耐候性に優れたアクリルシリコンを採用し、金属面への密着性も高く設計。室内用は防汚性や防カビ性に優れたアクリル樹脂を使用し、室内の壁に馴染むマット感が特徴。

また、プロジェクトの規模やニーズに合わせて適切な量を入手できるよう、200gから18kgまで5種類の容量で展開、ユーザーフレンドリーなミューラルペイントにした。

2月22日から同社の公式オンラインショップで販売をスタート。壁画制作やライブペイントアーティストなどカルチャーシーンのユーザーを新たに取り込む。