日本塗料工業会は昨年11月1日、第20回コーティング・ケア宣言会社連絡会(推進部会長・小坂伊知郎氏=神東塗料社長)を開催し、工場見学及び講演会を行った。当日は27社63名が参加した。
工場見学は、産業廃棄物処分・収集運搬業を手掛ける環美の埼玉・上尾第二工場を訪問し、100%リサイクルを実現した完全循環型塗料混錬固化処理システムを見学。独自の安定固化剤により法定基準内に無害化処理し、100%リサイクル原熱料として再資源化を実現した。環美の井出次郎社長は「最初はできるわけがないと言われたが、今や顧客も増え、第二工場を設立するまでに至った」と説明。「塗料を産業廃棄物にせず、最後まで役立てる環境産業にしていきたい」と述べた。
講演会は、長瀬産業が「サーキュラーエコノミーの最新動向・長瀬産業の取り組み」をテーマに特別講演を行った他、アサヒペン、カナヱ塗料が安全環境管理の取り組みを紹介。最後に日塗工・安全環境部部長の大澤隆英氏が「日塗工2024年度の安全環境管理の実績調査結果」を報告した。