BASFは「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート2024」を発表した。
同社は「2024年、消費者がホワイトやシルバーなど従来支持されてきたカラーから離れる中、自動車カラーは進化を遂げている」と分析し、カラーレポートでは「自動車業界全体で活き活きとした色調や暖色系の無彩色、そしてより多様な色彩の人気が高まっている」と伝えている。

具体的には、「ホワイトが依然として最も選ばれている一方で、イエローやベージュなどの暖色系の色相の人気がますます高まっており、すべての地域でグリーンの人気も上昇している。また、ブラックやグレーといった無彩色も注目を集めている」と報告している。

アジア太平洋地域の動きとして、無彩色は依然として消費者の83%が選ぶ最も人気の色域となっている。ブラックの人気は2ポイント増加した一方で、ホワイトは2ポイント以上減少している。

また、有彩色、特にイエローが増加傾向にあり、パステルイエローやグレージュイエローなどの柔らかな色調が主流となっている。アジア太平洋地域の自動車カラーデザイン責任者である松原千春氏は「自然に馴染むような色調のパステルイエローは、機能性、サステナビリティ、自然との共存といった今日の価値観を捉えている」との見方を示した。