日本ペイントは昨年12月、自動車補修用向けの光硬化型1液パテ「nax UVライトベール」を発売した。光硬化による乾燥時間の短縮と研磨時間を短縮する「塗り重ね工法」によりパテ作業の効率化を実現した。
同品は、UV照射機を用いてパテの速乾・速硬化を可能にした光硬化パテ。現在、市場で主流を占める主剤と硬化剤を混合し塗布する2液硬化型ポリエステル樹脂系パテと比べ、盛り付け、乾燥・硬化に要する時間を大幅に短縮するのが特長。1液通年対応で可使時間を気にすることなく作業できるメリットがある。
特に差別化に据えたのは、研磨時間の短縮。通常、パテの体積収縮を想定し、厚く盛って、削るのに対し、同品はスケールを使い、パテ付けと同時に面出しが行える「重ね塗り工法」を開発。最大膜厚5mm/回でパテの重ね付けを可能とし、「盛ってから削る」UV硬化パテとの差別化を図った。
準備から盛り付け、乾燥・硬化、研磨に至るパテ作業時間は、ポリパテと比べて75%削減。作業効率の向上、環境負荷低減に寄与する製品として、UV照射機、UV保護メガネ、専用スケールを合わせて販売展開する。指定可燃物、PRTR届出対象外。
適応素材は、自動車用鋼板、防錆鋼板、超高張力鋼板、ABS樹脂、FRP樹脂、ポリカーボネイト樹脂。
容量・荷姿は、1kg(丸缶)。