カラスやトンビに注意が必要だと言う。いまや手のひらサイズにまでコンパクト化したドローンを獲物と間違えて、鳥たちが襲ってくるのだとか。「そんなときは、焦って降ろすのではなく急上昇させるのが正解。ドローンの上昇スピードに鳥たちも追いつけないですから」と、埼玉・上林塗装の上林猛志社長▲コンパクトで静か、制御機能も格段に進化している空撮用のドローン。搭載した4Kカメラから流れてくる映像は、ハッキリ、くっきり色鮮やかで緻密。臨場感満点の光景がモニターに広がる▲「住宅の塗り替え工事にエンターテインメントの要素を盛り込みたかった」と上林社長。塗装の腕と品質には絶対の自信がある。でも、もっとお客様に喜んでもらえる方法はないか。新しいことも積極的に取り込んでいこうと4年ほど前からドローンを使い始めた▲現場調査での活用のみならず、職人が作業をしている光景から完成後の映像まで記録。施主は、これまで見たことのなかった自宅の屋根の眺めや、高度を上げればご近所や街全体の様子まで見渡せ、鳥にでもなったような新鮮な体験を味わえる。「お客様にとても喜ばれています」と評判は上々だ▲考えてみれば、工事の全体像を鳥瞰できる住宅の塗り替え工事は"ドローン映え"する要素に満ちている。標準化も近いかも(K)