仕事で親しい人たちとの「オンライン飲み会」に参加させてもらった。総勢15名ほど。遠方はもちろん、近くの人ともなかなかリアルに会えなくなっている中で、画面越しとは言え久しぶりに拝顔でき、ホッとするものがあった▲会話の中身はやはりそれぞれの状況報告が中心に。コロナ禍で活動が制限される中でいかに仕事を進めるか、製販装にまたがる参加メンバーの話はどれも興味深い。中でも塗料メーカーのトップセールスマンがつぶやいた一言が印象に残っている▲「営業マン不要の時代がやってくる」。コロナ危機でテレワークやリモートワークが一気に普及し、リアルな対面営業でモノを売る従来のスタイルが廃れるとの危機感だ。「なるほど」と頷く反面、「リアルな対面にはやはり勝てない」と感じている自分もいる▲この1~2カ月の間に経験した「オンライン会議」や「リモート取材」の中でその限界も感じ始めた。話が弾む会話の間やあいづち、身振り手振りなどの相互行為、言い換えれば同じ空間に身を置いているからこそ生まれる"共感"のようなものがネット回線では薄まってしまうのだ▲その共感力が件のメンバーをトップセールスマンにならしめ、商品の付加価値も生んでいるはず。コミュニケーション手段が多様化しても根本は変わらないと思う(K)