予想していたとは言え、日常の肌感覚で接するとその厄介さをリアルに感じる。新型コロナウイルスの新規感染者数がひときわ増えだしている。先週、東京では4日連続で200人を超え(12日時点)、「大阪モデル」は初めて黄色信号が灯るなど新たな感染者数の増加傾向が目立ってきた▲国は22日からGo Toキャンペーンをスタートするという。まずは旅行代金の割引といった補助を行って、コロナの影響を受けた地域や産業のための需要喚起を促していくのが狙いだ▲経済活動が大切なのは理解できるが、収束状態にあるとは言えない中でのキャンペーンが、地方の感染者数を新たに増やすことにならないか心配される▲いずれにせよ夏場でも勢いが衰えないこのウィルスが非常に厄介であることははっきりしている。ウィズコロナの長期化を改めて実感する▲そこで働き方改革をもう一段ギアを上げて進める必要があるように思う。緊急事態宣言中に在宅勤務や社内業務のシフト制、Web会議ツールの活用といった新たな働き方を取り入れた業界企業は多い。ただ、「あくまでも一時的な緊急対策」と捉えたり、中には「そもそも我々の業種にはムリ」と考える経営者もいる。しかし、今回の"敵"にはパラダイムシフトレベルの意識で挑まなければならないと感じる(T)