ずいぶん久しぶりである。人にぶつからないよう、気をつけながら歩く"密"なシチュエーション。しばらく見ることがなかった人出の多さに、「コロナが明けた!?」と錯覚するような光景が広がっていた▲先週、東京ビッグサイトと幕張メッセで開かれた展示会を"はしご"で取材した。同じ日に2つの展示会に行くのも久しぶりなら、展示会らしい賑わいを感じたのもずいぶん久しぶり▲コロナ禍で中止になっていた各種の展示会がポツポツと開かれ始め、来場者の数も急激に戻ってきた。先週行った2つの展示会場はどちらも、「コロナ前よりも人が多いんじゃない!?」という混雑ぶり。予想以上の密な状態に「大丈夫?」という思いがチラつきながらも、あっちのブース、こっちのブースと精力的に回る来場者。「やっと来られた」という感慨がその姿に漂っている▲コロナ下で苦肉の策として「オンライン展示会」も試行されたものの、現物を見て、触れて、ブースで生の声を聞ける「リアル展示会」に比べれば情報量は雲泥の差。感染も少し落ち着き、コロナで停滞させられていた情報収集にやっと動ける、そんなテンションが会場に溢れていた▲記事ネタの宝庫だから、リアル展示会は小欄も大歓迎。来年も続けばいいなぁ、もう歳だから"はしご"はつらいけど(K)