第28回環境色彩コンペティション「グッド・ペインティング・カラー(GPC)」(主催団体:日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会)の表彰式が1月7日、ホテルニューオータニ(東京)にて開催された。

今回は新築部門6件、改修部門20件、戸建改修58件、内装(大規模・単独)4件の合計88件の応募があった。この中から、新築部門3作品、改修部門3作品、戸建改修部門3作品の計9作品が入賞し、表彰が行われた。なお、内装部門は応募数が少なかったため、次年度の公募手続きに進む予定。

冒頭、GPC会長の毛利訓士氏(日本塗料工業会会長)は「塗料・塗装による色彩の役割は、対象をただ美しく彩るだけではなく、周辺の景観との調和が取れていることも大切。このためには、見る人の感性に訴えるアプローチが重要となる。このような色彩設計を提案できるプロフェッショナルが1人でも多く育つよう、製販装が一体となってGPCを継続している。今後もGPCの認知度向上に向けより一層努力していきたい」とあいさつした。

今回から審査委員長の任に就いた田嶋豊氏(多摩美術大学教授)は「応募作品の色彩決定の根拠やプロセスを深く掘り下げ、慎重に審査を行った。色彩を通じて多様なステークホルダーとのコミュニケーションにチャレンジしている傾向が見られ、色彩の可能性が新たな段階に来たと感じた」と述べた。

また、新築部門で最優秀賞を受賞した「国分寺市役所新庁舎」の受賞代表者である竹中工務店の鈴晃樹氏が受賞者を代表してあいさつに立った。鈴氏は、ワークショップを通じた地域の小中学生との交流が色彩選定のベースになったことを強調。完成後、子供たちと保護者を新庁舎に招いた時に「これを作ったのは私たちだよ!」と嬉しそうに話していたという。このエピソードを紹介する際、感極まって声を詰まらせる場面があり、思い入れの強さを印象付けた。