「若者のテレビ離れ」とよく言われるが、若者からするとそもそも"テレビに密接"していた時期がないという。そのため"離れた"と言われてもピンとこないのだとか▲テレビに振り向かせようとするとき、そこを見誤ると足元をすくわれるだろう。離れた視聴者を取り戻すのか、新たな視聴者を獲得するのか。それによって自ずとコンテンツや見せ方は変わってくるはず▲昨年からメーカーをはじめとして塗料業界の企業ではネットによる営業手法を強める動きが目立つ。ホームページやメルマガの内容と見せ方を変えたり、YouTubeやTwitterといったSNSを始めたりなど▲コロナ下において人々は外に出る機会がめっきり減り、情報収集及び発信にネットが利用される頻度が増えているため、訴求力を高めるのが狙い。ツールごとの特性を考えてコンテンツを作る必要があり、通り一辺倒な紹介ではユーザーに"刺さらない"▲ある塗料メーカーのメルマガが好評だ。開封率が高く、ユーザーからの直接の反応も増え、紹介する製品の引き合いは確実に増えていると担当者。好評の要因は内容が定型的なものではなく担当者のパーソナルが感じられる要素が大きい。モノよりも個人を魅せる。非対面だからこそネットツールでは一層効果的な手法かもしれない(T)