3月21日をもって1都3県の緊急事態宣言が解除された。これにより全国すべてで新型コロナの急速な感染拡大の事態を脱したことになったが、現状を見ると感染者数は下げ止まりの状況にある。収束の道筋がはっきりと見えない不安感は拭えない▲一方で、この1年ウィズコロナを模索する中で、新たな生活様式やビジネスの手法を身に付けているのも確かではある。業界活動において、昨年はことごとく中止となったセミナーや展示会、更には組合事業といった活動が今年は開催する動きが増えている。新たな手法として定着した感があるZoomをはじめとしたWEB会議ツールの台頭が目立つ。アフターコロナでもオンラインを活用した活動は続くという見方が一般的だ▲ただ、オンラインの拡充には工夫の余地はありそうだ。例えばセミナーを主催する方から聞いた話では、集客のときと比べてオンラインでは講演内容に若干の変化が見られるという。登録制にしてもオンラインでは録画や撮影の対策がしにくいため、講演内容は"フルオープンされる"ことを前提としたものとなってしまう。そのため以前のようなリアルな踏み込んだ話をしにくいのだとか▲もうすぐ新年度が始まるが、新たなビジネス手法の有効性を高めることが成長の重要なキーとなるはずである(T)