先週末、東京や大阪、愛知などに出されていた緊急事態宣言の延長が決まった。延長によってまた当分の間は行動に制限が発生してしまい仕事に支障も出てくる。ワクチン接種ができるだけ早く進み、感染が抑え込まれることが期待される▲ワクチンの確保にしてもそうだが、国のコロナ対策は後手になって、変化する状況に対応できていないように感じる。目まぐるしい変化に対応できる体制が難局を乗り越える▲先日取材した塗料販売店は効率化を目的に、コロナ前から営業と配送を分業していたり営業マンにiPadを支給したりしていたため、コロナ禍で迫られたリモートワークやウェブ会議、ペーパーレス化もスムーズに進めることができたという▲こちらもコロナ前から、ある塗装会社は自社の技術をInstagramで積極的に発信していたが、昨年からアクセス数が増えて現状では毎日2、3件の問い合わせが来るという。展示会等がなくなり、SNSの情報発信力が高まっている▲塗装会社の社長は「変化が激しい時代。何が当たるか分からないからこそ"仕掛け"が重要」と言う▶塗装の対象となる産業は幅広い。だからこそ仕掛け方も多様であり工夫が必要。先行きを読んでいち早く手を打つなど、変化に対応できる体制を整えることの重要性が増している(T)