コロナ禍で俄かに注目が高まっている「抗ウイルス塗料」。今回は、それにまつわるお話を少し▲抗ウイルス塗料を昨年発売したあるメーカーは、「企業の総務部門からの引き合いが増えている」と変化に言及。企業案件の交渉先が従来の営繕部門から総務部門に変わったことで、「予算が通りやすくなった」と好感触だ▲総務部門からの注文はオフィス内の抗ウイルス塗装。目的は、そこで働く社員の安全安心のためだから予算も"福利厚生費"が充てられる。コスト意識が働く営繕部門の"修繕費"と異なり、見積りが通りやすいのだという。「コロナ禍で蒸発した社員旅行や懇親会に代わって、抗ウイルス対策に福利厚生費が回っている」と追い風にあるようだ▲こちらは変わって学校の話題。クラスターの発生が度々報じられたように、学校関係者は"運動部の部室"に神経をとがらせている。汗で濡れたユニホームや泥のついたスパイクで出入りし、密な状態にもなりやすい部室はデンジャラスゾーン。そこに響いたのがやはり抗ウイルス塗料だ▲ある塗料メーカーは、生徒たちのセルフペイントで部室内の坑ウイルス塗装を提案。「学校の予算枠で賄える上、生徒たちの良い体験にもなる」とすこぶる好評だ。旬の時季は短いのが定番。埋もれたニーズに至急アクセスを(K)