朝の通勤電車で運よく座席をゲットし、のんきに新聞を広げていると何気に感じるまわりの視線。ふと目を上げて周囲を見回すと、目に入るのは女性の姿ばかり・・・「しまった!」女性専用車両に乗り込んでいたのだ!訝しげな視線に追いやられながら慌てて車両を移ったものの、恥ずかしさで心臓はバクバク、冷や汗が止まらない▲コロナ下で勤務形態が変わって2年半。通勤時間帯に電車に乗ることが減り、女性専用車両にも気が回らないほど感覚が鈍っている。典型的な"コロナボケ"である▲先日の3連休にもこんなことがあった。仙台で仕事があり、最寄りの駅で新幹線の券売機に向かったときのこと。座席指定の画面はどの便も「満席」で席が取れない。コロナ下の習性で、「当日でも空いているだろう」と甘く見ていた自分をよそに、秋の観光シーズンの出足も、世の中の変化も早かった。かくして"コロナボケ"のオジサンはデッキに佇み、仙台までボーっと1時間半▲「つい、うっかり」や、「気づかないうちに」といったようなポカが増えている気がする。とりあえず"コロナボケ"のせいにしてみたけれど、注意力散漫なもともとの性質によるものか、はたまた歳のせいなのか。コロナ禍もようやく出口が見えそうなのに、ちょっとマズいと焦る今日この頃(K)