待ち望んでいたよぉぉ。2004年の東京国際映画祭で上映されたのに、チャウ・シンチーの『カンフーハッスル』しか眼中になくて、全くノーチェックだったことをものすごーく後悔していたのである。香港の俳優、スティーブン・フォンの監督デビュー作。第2作目の『ドラゴン・プロジェクト』もそうだけど、ステぼん(監督のあだ名)はエンターテインメントが分かってるなぁ。テーマが親子愛だからどんな人でも身近に感じられるし(設定はマフィアだけど)、ベタな笑いもはずさない。最後もちゃんと終わるのがいい。やっぱり娯楽作品はいいなぁ。
主演はイーソン・チャン、ダニエル・ウー(またゲイ役)、ロー・ガーイン、チャップマン・トウなど。友情出演も多数でこれまた豪華。久々に見たレイ・ギンヤンもよかった。エキセントリックなメイクをしてないと普通のおっさんだったのにはビックリしたけど。ティン・カイマンとかもそうだけど、ちょっと系統の違う人たちも出ていて「香港映画界が力を合わせました!」な感じがしてちょっとジーンとした。私の妄想ですけど。
残念だったのは観客の少なさ。平日だし六本木の目立たない場所にあるから仕方ない気もするけど、レディース・デーで20人くらいしか入ってないのはやっぱりちょっと悲しい。7月14日まで華流シネマウィークを開催中なのでお近くの方、ぜひどうぞ。

写真は2005年東京国際映画祭での『ドラゴン・プロジェクト』ティーチ・インのときの写真(撮影:的場)。前から2列目で見ちゃったよ…。

Stephen.JPGステぼん。かっこいい~。