塗料卸大手のシモダ(本社・東京都江東区、下田裕二社長)は、CSR活動の一環として小学生たちの卒業記念制作を支援した。校内のロータリーにグリーンベルトを敷設する卒業制作に、塗料や資材の提供、塗装作業の支援で協力。卒業生たちの思い出づくりをサポートした。

このCSR活動の舞台となったのは、千葉県八街市立八街東小学校。同社は以前、同じ八街市内の小学校でCSR活動を行ったことがあり、その経緯から八街東小学校からも協力依頼が寄せられ、サポートすることになった。

卒業記念制作として同校が決めたのは、校内のロータリーにグリーンベルトを敷設すること。近年、自家用車で送迎される児童が増えてきたことから、「安全確保のためにロータリーの路面を塗装して、グリーンベルトをつくろう」と、卒業記念活動に選定した。

シモダは、同校の教職員と打ち合わせをして日本ペイントの道路用遮熱塗料「サーモアイロードW」を材料に選定。「自動車の乗り入れに耐えられ、裸足で歩行できるほどの遮熱機能で児童たちを暑さから守る」と選定した。

塗装作業の本番は、2月12日に決定。前日に教職員とプライマーを塗装して本番に備えた。

当日は、間もなく卒業を迎える6年生や教職員、PTA会長、日本ペイントやシモダの社員の大勢で塗装作業を実施。見る見るうちに路面を鮮やかなミントグリーンに塗り替え、1回目の塗装を終えた。

ただ、この段階で用意した塗料の半分以上を消費。しかも、2回目の塗装のインターバルの間に塗料が路面に吸い込まれ、午後の作業をする時点でアスファルトの黒い面が所どころ露出する事態に。「このままだと黒い部分が残ってしまう!黒い部分を重点的に塗ろう」と先生が呼びかけ、残り少なくなった塗料でなんとか納めることができた。

途中、「塗料が足りなくなる!」といったエピソードもありながら、卒業記念制作が無事終了。子供たちの思い出に残るイベントとなった。