埼玉県塗料商業会(会長・日向俊夫氏)は4月4日、ワーキングスペース24(さいたま市)で令和7年度研修会及び親睦会を開催した。当日は会員、賛助メーカーなど約30名が参加した。

研修会は「調色から営業まで役立つ色彩セミナー」をテーマに同会員のカネヒロ代表の矢島浩之氏が講師として登壇。色彩の基礎的理論について実践を交えて分かりやすく解説した。

矢島氏は色相、明度、彩度からなる色の三属性や加法混色と減法混色の違いなど色の基礎的理論を説明した上で「色彩はセンスでない」と強調。柔らかさや元気さといった感性的な表現に対しても「理論を知ることでおおよその色を導き出すことができる」と理論の重要性を述べた。

座学の後は、色相断面図と色相環を作成する工作を実施。色の三属性の理解を目的としたもので、参加者はハサミと糊を用い、空白部にカラーチップを貼り付ける作業を体験。参加者は「手を使うことでより理解が深まった」と日塗工番号やマンセルに対する理解を深めた。

研修会後は、場所を移し親睦会を開催し、盛況裡に散会した。