実車カラー再現したスマホケースを展開

愛車のボディカラーとお揃いのスマートフォンケースを持ちたい。エンターテインメントマーケテイング(神奈川県横須賀市)は、カーマニアのそうしたこだわりに着目したビジネスを展開している。スマホケースの絵柄付けは印刷が一般的なのに対し、自動車用塗料やパールなどを用いて実車のカラー・意匠を塗装で再現することで高付加価値化している。

色へのこだわりに着目して起業

 同社社長の加藤氏は、2020年に同社を立ち上げる以前、版権キャラクターを付与したスマホケースの製造・販売に携わっていた。
 「当時、印刷フィルムからの転写でケースに絵柄をつけていましたが、クオリティが十分ではないと感じていました。一方、製品の色に対して強いこだわりを求めるニーズが確実に存在することにも気付いており、歯がゆい思いを抱いていました」。塗装であればこうしたニーズに応えられるのではとの考えから、起業を決断したという。
 折悪しくコロナ禍が本格化し、なかなか思うように事業を進められなかったが、紆余曲折の末、2023年にスズキのジムニーのボディカラーを再現したスマホケースの製造・販売を開始。以降、このビジネスを着実に広げ、現在はホンダ、スズキ、スバルの約30車種のスマホケースを手掛けている。
 注文は同社のECサイト「muomou SHOP」で受け付けている。例えばホンダのプレリュードであれば「ムーンリットホワイト・パール」「メテオロイドグレー・メタリック」など7種類の意匠を選べる。価格は車種によって異なるが概ね4,000~6,000円。iPhone及びAndroidの各機種に対応可能だ。
 「売れ筋の車のスマホケースが人気かといえば、必ずしもそうではない印象です。個性的な車の方が、オーナーさんの愛着が強いせいか、反響が大きい傾向があります。扱う車種の選定ではそこを意識しています」と加藤氏。
 製品化の際は、スマホケース化する車種を決め、メーカーに連絡してライセンス契約を結んだ後、塗装したケースのサンプルを送付して確認を取った後に販売している。最初にジムニーを扱ったのは、コアファンが多いとの見込みがあったことと、タイミングよくライセンスを締結できたからだ。

製作はすべて手作業

 カラーの再現には、車種ごとに固有のカラーコード及び関西ペイントが自動車補修業者向けに塗装関係の情報を提供しているウェブサイトを活用。スマホケース化する車種の塗料品種やメーカー名、塗色番号、塗色名を入力すると、塗料の配合量や配合率が表示される。これをもとに、社内にストックしてある自動車補修用塗料を調色する。
 製作は、ベースとなるポリカーボネート製の透明スマホケースに塗料がのりやすいよう傷をつける「足付け」から始まる。プラスチックプライマー塗布、エアガン塗装(パール・メタリック意匠の場合はベースカラー塗装後に光輝顔料を吹き付け)、トップコーティング、表面のサンドペーパー処理など工程は10以上。すべて手作業だ。
 屋内で作業を行う関係上、臭気の発生を避けるため、水性対応のプライマー、塗料、トップコートを使用。注文が入ってから製作するため、納期は早くても2カ月程度となる。

ケースを傷から守るユーザーも

 高品位なスマホケースにビジネスチャンスを見出して起業したものの、実際は塗料・塗装について右も左も分からない状態からのスタートだった。「当社のスマホケースは、色の再現性はもちろん、車の塗装と同様、長く美観を維持できる堅牢性も重視しています。色と機能を両立するにはどうすればいいのか、鈑金塗装の技術を参考にしつつ、試行錯誤の連続でした」と振り返る。
 塗料販売店のサポートや、関西ペイントの自動車補修用塗料関連の研修への参加などを通じて知識と技術を身に着けた結果、カーマニアが認める品質にたどり着いた。「本当に綺麗な発色で感動」「どこにもない逸品」など、ECサイトにはユーザーからの高評価のコメントが並んでいる。
 加藤氏は、カーオーナーが集まるイベント(オフ会)に参加した際、自社のスマホケースのユーザーに会ったことがある。「スマホを布に巻き、更にポーチに入れていました。スマホが多少使いにくくなっても、ケースを傷つけたくないとのこと。スマホを守るケースに本来とは違う価値を感じていただいていることを実感しました」。
 今後について「車同様、バイクにも熱心な愛好家が多いのでニーズはあるはず。また、例えば山手線の緑のように、電車のシンボルカラーを高品位に再現できれば、注目してくれる人は少なからずいると思います」とコメント。「ハンドメイドなので量産に難があるのは確かですが、塗料・塗装による色を価値の中心に置き、既存製品に新たな魅力を付与するビジネスに可能性を感じています」と意欲を示した。


色へのこだわりに着目して起業

同社社長の加藤氏は、2020年に同社を立ち上げる以前、版権キャラクターを付与したスマホケースの製造・販売に携わっていた。

「当時、印刷フィルムからの転写でケースに絵柄をつけていましたが、クオリティが十分ではないと感じていました。一方、製品の色に対して強いこだわりを求めるニーズが確実に存在することにも気付いており、歯がゆい思いを抱いていました」。塗装であればこうしたニーズに応えられるのではとの考えから、起業を決断したという。

折悪しくコロナ禍が本格化し、なかなか思うように事業を進められなかったが、紆余曲折の末、2023年にスズキのジムニーのボディカラーを再現したスマホケースの製造・販売を開始。以降、このビジネスを着実に広げ、現在はホンダ、スズキ、スバルの約30車種のスマホケースを手掛けている。

注文は同社のECサイト「muomou SHOP」で受け付けている。例えばホンダのプレリュードであれば「ムーンリットホワイト・パール」「メテオロイドグレー・メタリック」など7種類の意匠を選べる。価格は車種によって異なるが概ね4,000~6,000円。iPhone及びAndroidの各機種に対応可能だ。

「売れ筋の車のスマホケースが人気かといえば、必ずしもそうではない印象です。個性的な車の方が、オーナーさんの愛着が強いせいか、反響が大きい傾向があります。扱う車種の選定ではそこを意識しています」と加藤氏。

製品化の際は、スマホケース化する車種を決め、メーカーに連絡してライセンス契約を結んだ後、塗装したケースのサンプルを送付して確認を取った後に販売している。最初にジムニーを扱ったのは、コアファンが多いとの見込みがあったことと、タイミングよくライセンスを締結できたからだ。

製作はすべて手作業

カラーの再現には、車種ごとに固有のカラーコード及び関西ペイントが自動車補修業者向けに塗装関係の情報を提供しているウェブサイトを活用。スマホケース化する車種の塗料品種やメーカー名、塗色番号、塗色名を入力すると、塗料の配合量や配合率が表示される。これをもとに、社内にストックしてある自動車補修用塗料を調色する。

製作は、ベースとなるポリカーボネート製の透明スマホケースに塗料がのりやすいよう傷をつける「足付け」から始まる。プラスチックプライマー塗布、エアガン塗装(パール・メタリック意匠の場合はベースカラー塗装後に光輝顔料を吹き付け)、トップコーティング、表面のサンドペーパー処理など工程は10以上。すべて手作業だ。

屋内で作業を行う関係上、臭気の発生を避けるため、水性対応のプライマー、塗料、トップコートを使用。注文が入ってから製作するため、納期は早くても2カ月程度となる。

ケースを傷から守るユーザーも

高品位なスマホケースにビジネスチャンスを見出して起業したものの、実際は塗料・塗装について右も左も分からない状態からのスタートだった。「当社のスマホケースは、色の再現性はもちろん、車の塗装と同様、長く美観を維持できる堅牢性も重視しています。色と機能を両立するにはどうすればいいのか、鈑金塗装の技術を参考にしつつ、試行錯誤の連続でした」と振り返る。

塗料販売店のサポートや、関西ペイントの自動車補修用塗料関連の研修への参加などを通じて知識と技術を身に着けた結果、カーマニアが認める品質にたどり着いた。「本当に綺麗な発色で感動」「どこにもない逸品」など、ECサイトにはユーザーからの高評価のコメントが並んでいる。

加藤氏は、カーオーナーが集まるイベント(オフ会)に参加した際、自社のスマホケースのユーザーに会ったことがある。「スマホを布に巻き、更にポーチに入れていました。スマホが多少使いにくくなっても、ケースを傷つけたくないとのこと。スマホを守るケースに本来とは違う価値を感じていただいていることを実感しました」。

今後について「車同様、バイクにも熱心な愛好家が多いのでニーズはあるはず。また、例えば山手線の緑のように、電車のシンボルカラーを高品位に再現できれば、注目してくれる人は少なからずいると思います」とコメント。「ハンドメイドなので量産に難があるのは確かですが、塗料・塗装による色を価値の中心に置き、既存製品に新たな魅力を付与するビジネスに可能性を感じています」と意欲を示した。



「愛車と同じ色」という価値で差別化
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光輝顔料の意匠も再現
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HOMENew Trend実車カラー再現したスマホケースを展開

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