BASFは、2025-2026年自動車カラートレンド予測として、45色で構成されるカラーコレクションを発表した。
コレクションのタイトルは「DRIVING THE PROXY(プロキシを駆動する)」。BASFコーティングスジャパンの松原千春氏は、「未来を作る代理人として、現実とアイデアをつなぎ革新を起こすというイメージ」と解説した。
コレクションでは、アジア太平洋、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、米州(南北アメリカ大陸)の3つの地域についてキーカラーを設定している。
アジア太平洋地域のキーカラーは「PHYGITAL MAGNETAR(フィジタル マグネター)。PHYGITALはPHYSICAL(現実)とDIGITAL(デジタル)を組み合わせた造語。明るいホワイトにほのかにグリーンを感じさせる金属調の意匠だ。
同社の技術スタッフは、技術上の特色を「塗料に含まれている光輝顔料のアルミの粒径が極小で、かつきれいに並ぶことが、粒子感を感じさせない超金属調の意匠につながっている。また、量産に至った場合の作業性も考慮しており、塗装に特殊な工程を加える必要はないと想定している」と説明した。
EMEAのキーカラーは「TESSERACT BLUE(テッセラクト ブルー)」。ブルーをベースに、グリーンやバイオレットに変化する複色感が特徴になっている。「従来のカラーシフトタイプのボディカラーは、例えば、ブルーとイエローのように、補色関係で変化するケースが主流だった。今回はブルーと近い色相で微妙に変化するよう調整している」(技術スタッフ)。
米州は「AUXETIC NEUTRAL(オーセチック ニュートラル)」。「アジア太平洋とEMEAのキーカラーが先進的な印象なのとは対照的にスタンダードな色合いとなっている。普通の色を個性と見る新しい視点の提案」(松原氏)。
機能面では、遮熱性があり、また測距センサーのLiDAR(ライダー)への対応を考慮した設計がなされている。


