アルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)は10月29日、グラングリーン大阪で勉強会を開催した。大阪では初の開催となる今回の勉強会では、カーボンニュートラルをテーマに4講演が行われた。
冒頭、宮越一郎会長は「昨年はABA設立10周年として福岡の地で勉強会を開催しました。続いて今年初めての地である大阪で開催するに至りました。今回のテーマはカーボンニュートラルとしましたが、世界的な潮流のこの動きの中で我々の事業活動においてどのように取り組むべきか、それぞれの立場で解が見つかれば良いと思っています」とあいさつした。
国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)の高橋大理事長は「CO2排出削減の考え方」をテーマに、コーティングコンソーシアム(CoCo)の取り組みを紹介した。
CoCoは、IPCO、日本塗料工業会、日本塗装機械工業会、日本工業塗装協同組合連合会から構成されており、2023年に工業塗装専業者を対象にCO2排出量に関する意識調査アンケート(回答65社)を実施した。
年間総排出量では100~500トンの割合が最も大きく3,000トンを超える事業者は全体の6%であった。排出割合は塗料、電気、ガスで約3分の1を占めた。高橋理事長は「排出量が少ないところは塗料の割合が多く、排出量が増加するとガスや電気の割合が増加することが分かった」と指摘。
カーボンニュートラルに向けた取り組み状況の問については6割が「いいえ」と回答。「人手不足や方法が分からない、資金不足などから、CO2削減への優先度はまだ低い」と分析した。
CoCoでは「工業塗装CO2排出削減ガイダンスブック」とともに「CO2排出削減チェックリスト」を作成し、事業者への取り組みをサポートしている。
協和機工の三家本輝男氏は「エア漏れ検査サービス」について紹介した。
同社では特殊カメラを使用し、超音波センサーで空気の振動をキャッチし超音波を可視化することで、バルブやホース、減圧弁などからのエア漏れを"見える化"する。
三家本氏は「まずはエア漏れの箇所がどれくらいあるか、そこからどれくらいの量が漏れているかを把握することが必要」として、エネルギー効率化としてエア漏れ対策を促した。
その他に、「環境保全への取組み」(ものつくり大学名誉教授・近藤照夫氏)、「ESGと脱炭素~持続可能な環境貢献と事業成長~」(カンペ商事・石井浩一郎氏)の2講演が行われた。



