「表面処理加工技術展2025」が3月7日、大阪産業創造館で開催された。塗料関係からはウチダとサンデーペイントが出展した。

工業用塗料ディーラーのウチダは、めっき関連薬剤及び金属表面処理材メーカーのムラタが開発したPFASフリータイプの高摺動・耐摩耗材料を出展。めっきや塗料への導入をアピールした。

同材料は、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)を原料とした添加剤でPTFEを上回る摺動性と耐摩耗性を付与できるのが特長。添加量はPTFEと比べて4分の1、比重も3分の1とコストパフォーマンスと使い勝手の良さを両立した材料としてPTFE代替としての需要を狙う。

ウチダは、PTFE代替塗料用添加剤として塗料メーカーに訴求する方針。後添加も可能で金属シャッターなどの用途で良好な結果が得られたという。自社の調色加工体制を活用し、検証ニーズに対応する考えだ。

家庭用塗料メーカーのサンデーペイントは、オリジナル色、OEM、パッケージデザインなどのカスタムニーズに自在に対応する「タッチアップシリーズ」を全面に紹介した。

「タッチアップシリーズ」は、ラッカー、エナメル、水溶性の各塗料において、エアゾール及びマニュキュアタイプの提供を可能にした補修用製品。エアゾールタイプは、年間200万本の実績を誇る。工場ニーズに着眼したサービス展開で差別化を図る。