塗料世界3位のアクゾノーベル(オランダ)と6位のアクサルタ・コーティング・システムズ(アメリカ)の塗料メーカー2社は11月18日、株式交換による対等合併を実施し、新会社を設立すると発表した。これにより売上高約170億ドル(約2兆6,000億円)、企業価値250億ドルの塗料メーカーが誕生することになる。

両社のWEBサイトによると、今回の対等合併の目的について「より市場に対して高度なポートフォリオを実現し、収益性の向上と合わせて顧客の価値向上を実現する」と説明。2社を合わせた売上高(アクゾ:約107億ユーロ、アクサルタ:53億ドル)は、2024年実績で約170億ドルに達し、売上高231億ドルのSherwin Williamsに次ぎ2位に浮上する。3位は、PPG(売上高159億ドル)。両社は統合により約6億ドルのシナジーを生み出せるとしている。

それぞれ事業面においては、アクゾノーベルが粉体塗料、自動車補修用塗料、工業用塗料、航空宇宙用塗料、船舶用塗料、建築用塗料、アクサルタは自動車用塗料、自動車補修用塗料、工業用塗料を主力とする。両社を合わせた製造拠点は173カ所、R&Dセンター91拠点。年間研究開発費は約4億ドルに達し、約3,200件の特許を共同保有する。

新会社名は後日発表とするとしつつ、オランダ・アムステルダムと米・フィラデルフィアに本社を設置する予定。持ち株比率は、アクゾノーベル株主55%、アクサルタ株主45%を保有。また、それぞれ上場するユーロネクスト・アムステルダムとニューヨーク証券取引所(NYSE)においては、NYSEのみにする。なお、合併完了については、2026年後半から2027年初頭との見通しを示した。

今回の発表を受け、両社の国内法人とも「対外発表とほぼ同じタイミングで知らされた」と驚きを隠せない状況。国内においては、自動車補修用塗料分野や工業用塗料分野など重複する分野もあり、今後の動向に関心を集めている。