第8回塗料・塗装設備展が、11月12~14日の3日間にわたり、幕張メッセで開催された(主催・RX Japan、共催・日本塗料工業会)。国内外から約90の企業・団体が出展。日塗工は会員企業の合同ブース「ペイントパビリオン」を出展し、12企業が参加した。参加企業が10社を超えたのは初めてで、どのブースにも多くの来場者が訪れていた。
塗料・塗装設備展は、第16回高機能素材WEEK【東京展】を構成する展示会の1つで、高機能素材WEEK及び同時開催展全体に対する3日間の来場者の合計は4万7,547名。昨年の4万6,813名から若干の増加となった。
今回、日塗工の「ペイントパビリオン」には12社が参画し、昨年の9社から3社増えた(別表参照)。ペイントパビリオンの企画・運営に尽力した日塗工普及広報部長の清水慶司氏は「多くの来場者に来ていただいたのはもちろん、長時間にわたり説明員とコミュニケーションを取る様子が見られました。概ね理想的な成果が得られたと考えています」と手応えを口にする。
異なる分野に強みを持つ塗料メーカーが一堂に会する場を設けることは、来場者に大きなメリットがある。実際、清水氏の耳には「普段お付き合いのあるメーカーのみならず、いろいろな塗料メーカーの技術・製品を知ることができるので、思いがけない気付きを得られたり、困りごと解消の糸口を見つけたりできた」との来場者の声が届いているという。実際、今回は工業、建築、自動車、木材、船舶など、塗料が使われる主要な市場がカバーされており、隣接したブース1つ1つを見て回る来場者の姿が見られた。
同展示会でのペイントパビリオンの開催は今回で3回目。開催以前は「塗料・塗装設備展」という名称であるものの、塗装設備関係の展示が中心で、塗料の存在感は薄かった。「高機能素材WEEKには、フィルムやプラスチック、金属、セラミックといった多種多様な機能性素材が集まり、普段は塗料・塗装と関わりの薄い企業からも多くの人が来場します。そうした場において、塗料の魅力を発信する拠点が育ってきたのは嬉しいですね」と、これまでの取り組みが成果に結びついてきていることを喜んだ。
継続して出展している会員企業は、展示の見せ方やPRの方法が年々ブラッシュアップされており、ブースの完成度が高まっていることを感じるそうだ。
展示会を対面でのコミュニケーションスキルを磨く場として捉えている出展企業もあるとのこと。確かに、コロナ禍以降、若手社員が対面でのやりとりに苦手意識を持つ傾向があるとの話を聞くことは少なくない。ブースで多様な業種の来場者に対応することは得難い経験になり、また別な機会にも生かされることになる。
今回、日本ペイント、関西ペイント、大日本塗料の塗料メーカー大手3社が揃って出展したことの影響も少なくないと指摘する。「業界の牽引役を担う企業が最新成果を披露するということで注目度が上がったと考えています。来年以降も良い流れを継続していくためには、最低限、今回の13.5小間という出展規模の維持は必須と考えています」。大手3社はもちろん、引き続き、多くの会員の参加の実現に向けて働きかけていく方針だ。
今後について、清水氏は「製販装の各社が活発に交流できる、塗料・塗装業界の祭典として定着させたい」と力を込めた。
来年の第9回塗料・塗装設備展は2026年9月30日(水)~10月2日(金)に開催される。




