ロックペイントは温室効果ガス削減に取り組む中で、塗料メーカーとして初めてSBTi(Science Based Targets initiative:サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ)の認定を取得し、削減目標の達成に向けた取り組みを推進していく。

ロックペイントではグループ全体のCO2をはじめとした温室効果ガスの削減目標を策定。2030年度までに2020年度を基準として3つの削減目標を設定している。

1つ目は、製造プロセスにおける燃料使用など工場からの直接排出と、工場外からの電力などの購入による間接的な排出の総量を42%削減する。
2つ目は、購入した製品・サービスに伴う排出と販売した製品の廃棄に伴う排出の総量を25%削減する。
3つ目は、販売した製品の加工に伴う排出の総量を25%削減する。

この温室効果ガス排出量の削減目標がSBT(science-based targets:科学的根拠に基づく目標)であるとして、2022年11月、国際的なイニシアチブのSBTiに認定された。SBTiとは、環境情報の開示に関する国際NGOのCDP(Carbon Disclosure Project)、UNGC(国連グローバルコンパクト)、WRI(世界資源研究所)、WWWF(世界自然保護基金)により共同運営される国際的な組織。 

企業が掲げる温室効果ガスの長期的な削減目標が、パリ協定の「世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えることを目指す」というコンセプトの達成に必要な水準を科学的に満たしている場合に認定される。

ロックペイントは「この度の認定取得を機に、エネルギーの効率化・省エネ化、再生可能エネルギー化の推進、環境負荷低減商品の開発など、温室効果ガス排出削減に向けた取り組みを一層加速させていく。また、ステークホルダーの皆さまの協力を得ながらサプライチェーン全体で、低環境負荷原料の積極的な利用や塗装仕様の改善を通じて、サステナブルな社会の実現を目指していきます」として温室効果ガスの削減の達成を目指す。