マンション計画修繕施工協会(MKS.A)は6月4日、東京・大手町サンケイプラザにおいて第17回定時総会並びに懇親会を開催した。マンション大規模修繕を円滑に進めるための議員連盟が発足することなどを報告した。
総会冒頭のあいさつで坂倉徹会長(写真左)は、耳目を集めているマンション大規模修繕をめぐる談合問題について触れ、「この先どのような展開になるか予測がつきませんが、業界にとってピンチであることに変わりはありません。そして、そのピンチをチャンスに変えていくことも考えなければなりません。私たちは、技術力の向上、人材の育成、保証制度の構築などマンション管理組合に良い施工を提供するために研鑽している専門工事業団体です。そうした活動まで談合の目を向けられると、業界の在り方そのものを揺るがしかねません。そこで我々の仕事を国からも後押ししていただくべく働きかけ、マンション大規模修繕を円滑に進めるための議員連盟が発足することになり、明日(6月5日)の朝8時半から自民党本部において設立総会が開かれる運びとなりました」と報告。小泉進次郎農林水産大臣を代表に、自民・公明党の国会議員30名からなる議員連盟が発足した。
坂倉会長は今回発足した議員連盟に、修繕積立金不足によるマンションの管理不全の問題や修繕積立金設定の根本的な問題の指摘、すべてのマンションの状態を基礎自治体が把握するための仕組みの構築など訴えていきたいとし、「当協会の運営も一段と高度な重い課題を背負うことになります。我々に向けられた悪評を振り払うためにも皆さんの絶大なご協力を仰ぎ、団体の果たす社会的な役割を全うしていきたい」と決意を述べた。
総会後に行われた懇親会には、議員連盟の代表に就いた小泉進次郎大臣が駆けつけ、登壇。今回の備蓄米を巡る民間企業のスピーディーな対応と体力に「日本の企業の底力をひしひしと感じました。マンションの修繕管理をめぐる諸問題の解決に向け、しっかりと取り組んでいきたい」と述べた。
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