大東建託の管理物件の外装工事を担う施工店組織・ジャパンカーボライン(JCC)DK会の2024年度の全塗装完工数は、過去最高となる2,599棟となった。5月28日に都内で「第26回DK会総会」(会員128社)を開催し、参加した約140名と成果及び次年度への取り組みを共有した。
冒頭のあいさつに立ったジャパンカーボラインの猿渡晋吾社長(写真)は「昨年、住宅外装用塗料の出荷が厳しい中、当会においては落ち込むどころか、当初の予想を大きく超える塗装工事を施工しました。(一括借り上げを行う)大東建託の営繕工事がフルパッケージ中心となる中、塗装も長期的な視点から計画的に進められているからです。2000年から始まった大東建託の塗装工事は、2024年までの25年間で累計4万636棟に達し、その大半が無機塗料仕上げとなっています。この膨大な実績はDK会にとって、何にも代えがたい財産です。ただ、キャパシティを超える施工は、事故の原因となりかねず、改めて安全第一をお願いいたします。私たちの現場でも人手不足が深刻な課題となりつつあります。限られた人手で、一工事だけではなく、工事全体を見通し、工期調整をする必要があります。そのため当社も情報発信に努め、皆様とともに安全な現場づくりに向けて努力していきます」と述べた。
総会では2024年度の事業内容を報告。総施工件数は、外壁塗装以外の工事を含む3,079件(対前年比132.2%)。その内、塗膜保障付き外壁塗装工事(DKセラ20)が1,422件、塗膜保障付き外壁塗装工事(無機)が1,121件となり、メンテナンス周期の長期化に寄与する高耐久仕様への移行を顕著にしている。その他、8月に施工管理システム「ANDPAD」を導入、会員数は4社が新たに加わり128社(特別会員1社含む)となった。
また2025年度においては、施工件数が2024年度を上回る見通しの中、大東建託の方針により土日祭日の休業が決まった。これに伴い、工事種別による完工期限の緩和措置が設けられたが、「稼働日の減少により、施工スケジュール管理が一層に重要になる」(JCC)と安全管理の重要性と施工管理の徹底を呼び掛けた。
総会終了後は、第29回安全大会が開催された他、「ANDPAD」の説明会、表彰式が行われた。