ダイフレックスが開発・販売しているローラー施工専用の多彩模様塗材「ダイヤ ジオフレーバー」への関心が高まっている。これまで難しいとされていたローラーによる多彩模様塗材の施工で本格的な多彩感を再現することに成功、高級感のある意匠性仕上げを簡便な施工で提供できる。吹付工法が困難な狭隘地での施工や、より汎用的な多彩模様工法として住宅塗り替え市場で反響が出てきた。

近年、高意匠サイディングの普及などにより住宅の外観が高級化し、外壁の塗り替えにおいても意匠性が求められている。単色で塗りつぶす従来の塗装から、よりデザイン性の高い塗装へのニーズが高まっており、多彩模様塗材の需要も増えている。

ただ、多彩模様塗材の多くは顔料カプセル(ゲル)で模様の斑(ふ)を表すため吹付施工が基本。ローラー施工では転圧でゲルがつぶれてしまい、意匠を損なう課題があった。

同社の多彩模様塗材の技術は、シリコンカラーフィルムを微裁断したカラーフレークで意匠を表しているところに特徴がある。このため、ゲルのようにローラーの転圧で意匠が損なわれず、加えて、「ローラーを動かしてもカラーフレークが偏らない最適な配合を見出した」(担当者)ことで、ローラー施工タイプの多彩模様塗材の開発に成功。吹付施工が困難な狭隘地での工事や、より汎用的な工法として住宅の塗り替え市場などに広めていきたい考えだ。

「ダイヤ ジオフレーバー」は、水性シリコン系の多彩模様塗材。数色のカラーフレークが塗膜中で重なることで、奥行きと陰影のある上質な外観をつくりだす。フレークに反射する太陽光の色が季節や朝夕によって外壁の表情を変え、ストーリー性のある外観の楽しみ方を提案でき、受注率アップも期待できる。高耐候、低汚染、下地に追従する微弾性も持たせた。

意匠のテイストは、温かみのあるクラシカルな「ウォームフレーバー」、洗練された色使いで重厚感を醸す「エレガントフレーバー」、シャープでスタイリッシュな「モノトーンフレーバー」の3種を用意、それぞれ3~4色の色味を揃える。

標準仕様は、各種下地に適した下塗りを塗布後、同品の中塗り1回、カラーフレークを配合したクリヤータイプの上塗り2回で仕上げる。なお、上塗りに適したローラーとして好川産業の長毛ローラー「厚塗りATSUKO」シリーズを推奨。