ダイフレックスは、無機系塗料の常識を覆す柔軟性を実現した水性、柔軟・透湿タイプの超耐候性・超低汚染型変性無機塗料「ダイヤスーパーセランフレックス」を新発売した。硬さが弱点の無機系塗料に、塗膜防水材の上塗りに適用できるほどの柔軟性を持たせることに成功。目地シーリングのある窯業系サイディングやALC基材の建物に最適とし、「戸建て住宅改修用の決定版」として売り込む。

1990年代に土木分野での無機塗料を出発点に、「ダイヤスーパーセランシリーズ」として強溶剤、弱溶剤、水性、遮熱タイプをラインアップ、変性無機塗料分野でリードしてきた。その「究極の進化形」として発売したのが「ダイヤスーパーセランフレックス」だ。

最大の特長は無機系塗料の弱点とされていた「硬さ」を克服した点。住宅の長寿命化時代のニーズにマッチするとして、無機系塗料の超耐候性に関心が集まっているものの、硬さによる"割れ"のリスクを指摘する声は多い。

新製品の塗膜は無機系塗料の概念を覆す40%以上の伸長率を実現、シーリング上に施工した場合のひび割れリスクを大幅に減らす。このためムーブメントを伴う窯業サイディングやALCなど低層住宅の塗装に適している。

無機と複合する有機樹脂に柔軟性の高い樹脂を採用するとともに低汚染物質で樹脂表面を覆う新技術で"柔らかいのに汚れない"塗膜を実現。無機成分を減らさずに塗膜適性を高めており、無機由来の超耐候性、堅牢性、超低汚染性と有機の柔軟性とを高い次元で両立。併せて透湿性も確保、膨れのリスクも軽減した。発売前に試売品を使用した施工業者からも「無機系塗料の中でも柔軟性はダントツ。割れの不安をなくしてくれる」と高評価だ。

同社は住宅改修分野で自社元請けの塗装店やリフォーム会社の受注アップにつながる製品開発に的を絞っており、その強力なメニューとして新製品をプッシュする。