戸建てなど住宅の外壁塗装で艶消し仕上げの人気が高まる中、ダイフレックスが新たな艶消し塗料を発売した。艶消し塗装のネックであった耐候性やタッチアップ性、塗膜の可とう性などの課題をクリア、「塗装店様が使いやすい艶消し塗料」に仕上げた。「ダイヤ スーパーセランG4」の製品名で市場展開に入った。

戸建てなど低層住宅の塗り替えでは"艶消し"へのニーズが根強くある。艶消しが似合う和風の住宅だけでなく、シックで落ち着いたテイストが好感され洋風住宅での採用も増加。「ここ数年、艶消しを望まれるお客様が増えている」(塗装店)傾向にある。

ただ、艶消し塗料に関しては、「艶有りに比べて耐候性が劣り、汚れが付きやすく、タッチアップが難しいのも手を焼くところ。塗膜が固いのでシーリングとの相性もよくない」(塗装店)とのイメージも強く、使用に消極的な塗装店が多いのも実態だ。

こうした課題を踏まえて開発したのが、同社が3月30日に発売した水性2液超耐候・超低汚染型変性無機塗料の「ダイヤ スーパーセランG4」だ。

光沢率4%とフルマットに近い艶消し塗料。堅牢で親水性の高い無機の塗膜で超耐候性と超低汚染性を実現したことに加え、艶ムラやタッチアップの懸念をクリアしたのが大きなセールスポイントだ。独自のレベリング技術によって艶ムラや補修跡が目立たない塗膜を確立、塗装店の持つ艶消し塗料へのネガティブなイメージを覆した。また、従来の水性無機艶消し塗料の3倍以上の伸び率を実現、艶消し塗料でありながら可とう性を確保したことでシーリング上のひび割れリスクも軽減した。高い透湿性も発揮するため、窯業サイディングやALCなど蓄熱性の高い部材への塗装で熱膨れの懸念も軽減、「住宅の塗り替え向けに最も適した艶消し塗料」(同社・担当者)として拡販を図る。