「Like a Family!(家族のように)」を合言葉に結束を強めている施工チームがある。特殊塗料メーカー・ピアレックス・テクノロジーズ(本社・大阪府泉大津市、廣瀬直輝社長)の責任施工組織「ピアレックス協力会」だ。同社は光触媒コーティング剤メーカーとしての活動の一方で、打ち放しコンクリートの再現塗装を責任施工で展開、この分野でメキメキと頭角を現している。その原動力になっているのが協力施工店チームの"現場力"だ。9月6日に開かれた「2024年度安全協議会」でその一端が垣間見えた。

「打ち放しコンクリートの再現塗装の市場において、『最高の意匠をかたちにする』をスローガンに、ニッチ&ナンバーワンを本気で目指しています。その最強の営業ツールが皆さんの現場力。施工品質、設計やゼネコンへの対応力を含め、皆さんの現場を納める力が次の物件を呼び、当社の施工事業を支えています。Like a Family、この組織のチーム力、結束力を更に強め、互いの成長を目指していきましょう」。ピアレックス社の廣瀬社長が、安全協議会に集まった協力施工店のメンバーに呼び掛けた言葉だ。

クールで都会的な外観意匠が持ち味の打ち放しコンクリート仕上げの建物。住宅、商業建築、公共施設などさまざまなシーンに広がり、普遍的な人気を誇る。それらの建物において、経年で劣化した意匠を元の風合いに戻すのが、打ち放しコンクリートの再現塗装だ。コンクリートのランダムな濃淡や質感を再現する特殊塗装の領域の仕事で、施主や設計者のイメージをいかに再現できるか、施工者の感性とテクニックがカギを握る。

同社はその打ち放しコンクリートの再現塗装において、成長株の施工会社。東京、大阪を中心に22社の協力施工店を組織して全国の物件に対応。新規案件に加え、設計やゼネコンからのリピートオーダーが続き施工売上が急伸している。その原動力になっているのが「協力施工店さんの現場力」(廣瀬社長)だ。

「コンクリートらしさを表現するテクニックはいずれの施工店もピカイチ。その仕上がり品質に加えて、現場監督や合番の業者さんとの調整など、現場がうまく回り手離れがいいとゼネコンさんなどから好評で、彼らの現場力がリピートを呼んでいる」(廣瀬社長)と次の仕事の受注に直結、施工事業の成長をもたらしている。

「Like a Familyという合言葉のように、協力施工店さんとのフラットでフレンドリーな関係性を大切にしている。"良い仕事をする"という共通の目的に向けて気持ちと技術を高め合えれば、この分野におけるニッチ&ナンバーワンも夢ではない」と廣瀬社長。安全協議会の取材に訪れた記者に熱く語りかけていた。