宮城県石巻市雄勝(おがつ)町。ここに世界的にも珍しい屋外型の美術館がある。その名は「海岸線の美術館」。東日本大震災の復興事業で建てられた高さ10m、全長3.5kmの長大な防潮堤に壁画を描き続けている現在進行形の美術館だ。2022年秋に第1作目の壁画が飾られた美術館では、その後も次々と作品が完成。そのお披露目会となる「Ogatsu Seaside Fes2025」が今秋も開かれ、多くの人で賑わった。

海岸線の美術館は、かつて「日本一美しい漁村」と称された雄勝町で展開されている現在進行形の美術館。山と海が近接するリアス式海岸の美しい風景を、東日本大震災の後に造られた巨大な防潮堤が分断。その無機質な壁にアーティストが壁画を描き、海が見えなくなった海岸線にアートの力で美しい風景を生み出していくプロジェクトが「海岸線の美術館」だ。

2022年秋に、アーティストの安井鷹之介さんによる第1作目の作品「THEORIA/テオリア」(高さ7.5m×長さ54.6m)が完成。その後も多くのアーティストが加わり次々と新たな作品がラインアップ、それらのお披露目会となる「Ogatsu Seaside Fes2025」が10月12日に現地で開催された。

長さ3.5kmにも及ぶ防潮堤に壁画を描き続けるという息の長いプロジェクトに業界企業も全面的に協力。塗料は初回から関西ペイントが提供し、塗装用具や副資材の提供、現場への材料のデリバリーは地元塗料ディーラーの協立塗料が全面支援。地域活性化の壮大なプロジェクトを支えている。