神奈川県工業塗装協同組合は3月23日、横浜市のキャメロットジャパンで「塗装技能コンクール及び工業塗装マイスター表彰式」を挙行した。最優秀賞である神奈川県知事賞を受賞した林栄治氏(林塗装工業所)をはじめ34名が表彰を受けた。また今回は工業塗装の発展に寄与した工業塗装マイスターを表彰。田中勝彦氏(西浦塗装工業所)が選出された。

今年で27回目を迎えた同コンクールは長さ50cmほどのくの字型の見本板に塗装を施すもの。指定課題はつやや照り、見切りのきれいさなどから審査される。更に、自由課題は変わり塗りの技術などが重要となる。

堀切義昭理事長は冒頭のあいさつで「今年は1,300人以上の方にご来場いただき作品を見ていただきました。また、ひょうたんに塗装した作品や、我々が普段塗装している工業製品の一部を展示したが、非常に反響が大きかった。一般の方に塗装の技術をもっと知っていただけるよう努力していく」と述べた。

今回神奈川県知事賞を受賞した林栄治氏は「6回目の出場でようやく取れたので素直にうれしい。この作品づくりは塗装の基礎が盛り込まれており、ここで得た技術を社内でも取り入れ、ゴミ・ブツの削減に努めている。技術を会社全体で共有し、業績にも寄与していきたい」とコメントした。

表彰式後の懇親会では林栄治氏と自由作品で神奈川県職業能力開発協会会長賞を受賞した勇木輝氏(三宝工業)が自身の作品について説明した。