関西ペイントがアフリカ・ザンビアで展開する感染症対策塗料普及促進事業が国際協力機構(JICA)の民間技術普及促進事業に採択された。国は採択事業の上限枠となる2,000万円と特別枠2,700万円を加えた4,700万円を助成し、塗料普及のための施工、効果検証、PR活動を行っていく。
ザンビアでは、年間約600万人がマラリアに感染し3,000人以上が命を落とすなど、深刻な社会問題となっており、関西ペイントの防蚊塗料(アレスムシヨケクリーン)及び抗ウイルス塗料(アレスシックイ)がマラリアなどの感染症予防に寄与するとして期待を集めている。
JICAは「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」に採択し、2017年4月から2019年3月までの2年間にわたり支援する。
具体的には、現地の医療チームや同国保健省など関係機関と連携し、効果検証のための調査を行っていく計画。施工は、塗装作業が困難な場所を見据え、同塗料を塗布したシート、タペストリーも活用する。
また関西ペイントは将来的にザンビアの近隣諸国を含めた水平展開を視野に入れており、安価製造の構築についても着手するとしている。