年内でPFAS含有製品の全面廃止を決定したビックケミー・ジャパン。「国際情勢にいち早く対応し、顧客の安定供給に努めていきたい」(担当者)とPFASフリー添加剤、バイオベース製品のラインアップ拡充に注力している。

PFASフリー消泡剤としては、「BYK-1810/1811/1815/1816/1818」の5製品を上市。これまでフッ素変性シリコン系が使われていたが、シリコン含有消泡剤として新たに開発。フッ素含有製品に匹敵する高い消泡効率、自発消泡性を確保した。少量添加による効果付与を可能にした他、ピンホール防止、表面張力低下、貯蔵安定性向上に寄与。レベリング性、外観品質向上に寄与する。

用途は、溶剤形及び無溶剤型塗料、接着剤、シーリング材及び熱硬化性樹脂。
 「CERAFLOUR1050/1051/1052」は、水系、無溶剤、溶剤型、UV硬化塗料と幅広い塗料系に対応する微粉化ポリエチレンワックス添加剤。耐摩耗性、耐すり傷性を向上する他、スリップ性を付与。微粉化により薄膜タイプのクリヤー塗料の適応を可能にした。

一方、バイオポリマーでは、ソフトフィール、耐擦り傷性を付与する「CERAFLOUR1001/1002」と透明性に優れた艶消し用のワックス状ポリマー「同1003/1004」を揃える。いずれも生分解性100%を有する。

「同1001/1002」はバイオリニューアブル炭素から微生物が生成・抽出。「同1003/1004」はコンスターチを原料としたデンプンベースで、原料調達の持続性に配慮した。