ダイセル・オルネクスは、〝Heat to Light″ として熱硬化からUV硬化への切り替えソリューションを掲げUV・EB硬化技術を提案している。省エネやCO2対策に寄与する硬化技術として訴求していく。
乾燥工程において、従来の熱硬化からUV・EB硬化に切り替えることでエネルギー使用量の大幅な低減が期待できる。そのため、近年では、次世代の硬化技術として関心が高まってきている。
ダイセル・オルネクスでは長年にわたってUV・EB硬化型樹脂の開発及び販売を行う中で、省エネやCO2対策に取り組むユーザーからの問い合わせは増えているという。しかし、熱硬化を採用するユーザーにおいてUV・EB硬化に対し、なじみのないケースもあって、実際に取り組む案件は限定されている。
そこで同社としては「採用に至るには材料だけの提案では難しい。使い方を含めた展開をする必要がある」として、機器や設備といった関連企業との連携に取り組んでいく考えだ。
製品ラインアップとしては、無溶剤型UV・EB硬化型樹脂材料、水系UV硬化性樹脂とともに、UV粉体塗料用樹脂も販売している。
UV粉体塗料用樹脂は、粉体とUV硬化の双方のメリットを持ち、従来対応できなかった用途への適用が可能となる。低温硬化により、金属だけでなく、熱に弱い木工やプラスチック基材への塗装も可能となる。UV・EB硬化技術の訴求を進めることで、熱硬化からUV・EB硬化への切り替え需要の創造を図っていく。