中国塗料はポストキュア型エポキシ樹脂系カーゴタンク用塗料「エピコンT-2000」を発売した。オイルタンカーやケミカルタンカーのカーゴタンク内面向けに展開する。
同品は塗膜硬化後の熱処理(ポストキュア工程)により高架橋密度の塗膜を形成、メタノールを始めとする低分子量の化学品などのアグレッシブカーゴに対する高い耐久性を発揮する。

国際海事機関(IMO)で承認される国際バルクケミカルコード(IBC Code)に記載されている積荷の積載許容範囲は、同社従来品と比較して約140種類増加し、80%以上の積荷を積載することが可能となる。そのため、積荷のローテーションに幅広く対応することができるメリットがある。
世界的にエネルギーシフトが進む中、船舶のカーゴタンクには今後、さまざまな代替燃料が積載されることになる。同社では「本製品により積載可能な積荷を拡大し船舶の価値向上が期待できる」として提案を進める。
また、韓国の化学品規制をクリアした安全性の高い材料を使用し、VOCの排出量を従来品の半分程度に削減した環境対応設計となっている。