中国塗料は船舶が停泊中でもスライムが付着しない「SEAFLO NEO CF Z」を上市した。2013年に発売した亜酸化銅フリータイプのシリーズ製品で、2012年より大手船会社の所有船で試験塗装を重ね高い評価を得ている。

同品は海水中で分解されやすい新規の有機防汚剤を採用し、同社独自の架橋型亜鉛ポリマー技術との融合により、船舶の停泊時においても安定した塗膜表面の更新が継続する特色がある。このメカニズムは初のテクノロジーで、亜酸化銅入りの防汚塗料と同等以上の停泊時防汚性、耐フジツボ性及び耐スライム性を発揮する。また亜酸化銅フリーのため鮮明な色相が得られる。

船舶におけるCO2排出規制が本格化するとともに、欧州の防汚剤などに関する規制「BPR(Biocidal Products Regulation)」に対応したもの。同社はLNG船、コンテナ船、オイルタンカーなどのライナー船での採用を働きかけていく方針だ。