大日本塗料は、滋賀県湖南市に物流拠点を新設し、1月5日から運用を開始した。関西エリアの中枢物流拠点として拠点間輸送の削減を図るとともに保管容量を拡充。「安定供給を支える将来を見据えた物流体制の構築を進める」と更なる強化に意欲を示す。
これまで関西エリアの物流においては、大阪府堺市にある物流子会社・ニットサービス阪南サービスセンターで常時約2,000トンの塗料を保管・管理していた。しかし、製造拠点との分離による拠点間輸送の発生に加え、施設の老朽化や保管容量確保のために外部倉庫を賃借するなど非効率な面があった。
そこで同社は、2026年中期経営計画において物流拠点の見直しを決定。滋賀県湖南市にある生産子会社・日東三和塗料の敷地内に空き地や屋外貯蔵所など保管能力の拡張余地があること、主要幹線道路へのアクセスが良く、輸送効率向上が見込める点を評価し、物流拠点の再編に踏み切った。これにより、拠点をまたぐ輸送を減らす他、製造から保管、出荷までの流れを整理することで保管容量を従来比で20%拡充できるという。
新物流拠点は、危険物倉庫と一般物倉庫を各2棟新設し、それぞれ1棟ずつに入出庫を一体で自動制御する高層自動ラック倉庫を導入し、省人化を実現。また入出庫及び在庫管理にハンディターミナルを用いた検品・管理システムを採用し、作業精度と業務効率の向上を図った。
更に一般倉庫と低温倉庫を同一拠点内に併設したことで、常温品から温度管理を必要とする製品まで幅広い保管体制を構築、まとめ配送など輸送効率の向上も図れる。
一方、新設倉庫の一部外壁に「DNT EXTRAアクア無機」を採用するなど、同社グループの製品を随所に採用したのも特色。事務所棟の照明設備には、DNライティングの製品を導入した他、倉庫内外の路面標示材(区画線)にはシンロイヒの蛍光塗料を使用し、視認性と安全性を高めた。倉庫棟の一部に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの活用も進めている。
今後、同社は物流機能の有効活用によるグループへの収益貢献を図るとともに、他社との共同配送の推進などにも取り組む意向だ。
◇施設概要△名称:大日本塗料滋賀事業所、ニットサービス本社及び滋賀サービスセンター、日東三和塗料本社及び工場△所在地:滋賀県湖南市石部口3-3-1△敷地面積:2万8,738㎡(公簿)△建築面積:5,118.38㎡△延床面積:5687.05㎡△構造:鉄骨造△稼働日:2026年1月5日




