関西ペイントは17日、欧州子会社のKansai Helios Coatings GmbH(カンサイヘリオス)に三井物産が出資参画することを発表した。株主間協定書を含む関連契約の締結を完了した。

参画後の出資比率は関西ペイント80%、三井物産20%となる。出資額は非公表。

ヘリオスは、鉄道車両、農機・建機向け、金属製品用など工業用塗料分野を主力に欧州、CISで展開しており、従業員数は2,100名。グループ力の強化とグローバル化の加速を図るため、2017年3月末に関西ペイントが子会社化した。

今回、関西ペイントが三井物産と提携した背景には、日系、ローカル問わず幅広い事業及び顧客ネットワークを持つ三井物産と提携することで、欧州の塗料ビジネスを更に上積みできるとの期待がある。

一方で、同社はかねてよりM&Aのみに依らない形での相互協力の可能性を探っており、「今回の出資受け入れにより1つの事業連携の形を示すことができたと考えている」(担当者)とコメント。今後は特定の分野に限定せず、幅広い領域で相乗効果を図っていきたいとしている。