へレウスは独・Largentec(ラーゲンテック)社から触媒担持抗菌用コーティング剤「AGXX(エージーダブルエックス)粒子」の独占開発製造販売権を取得したと発表した。

AGXX粒子は新型コロナウイルスを含む130以上の微生物に対する抗菌性能テストで良好な結果を示したコーティング剤。医薬品や有害な殺生物剤を含まないため、人間や動物、環境に有害な影響がない。その他、トイレのドアでの試験では同品でコーティングされた表面には6カ月経過後も細菌が生存していないとの結果を得た。抗菌効果が持続するため、コーティング作業をやり直す必要がなく、メンテナンスコストが発生しないなどのメリットがある。

同社ではフェイスマスク、医薬品、塗料、ニス、繊維製品、空調システム、バスや電車内の手すりやつり革などの表面やハンドルなど、さまざまなものに応用していく予定。同社プレシャスメタルズ事業開発責任者・マーティン・ダンズ氏は「本製品は新型コロナウイルスによってますます高まる衛生保持や衛生管理にも貢献することができる」とコメントした。