ケツト科学研究所は道路橋床版の防水層を非破壊で評価できる「防水層健全評価システム」を開発し、本格的な市場展開に向けて実証テストを進めている。

道路橋床版はアスファルト舗装、防水層、コンクリート床版の3層から構成されている。防水層は水などの劣化因子をコンクリート床版に到達させない役目があり、その防水層の健全状況を非破壊で評価できる。

同社の道路橋床版水分計を本体とし、アスファルト舗装面と高欄にセンサーを置き、電気抵抗値により防水層の健全性を評価する。

国では道路橋などの社会インフラの維持管理に対して予防保全による対策を強化しており、同社では「防水層健全評価システム」を予防保全に寄与するシステムとして展開していく。

昨年12月のコーティングジャパン(幕張メッセ)をはじめ今年に入り複数の展示会に参考出品しており、本格的な市場展開の最終段階にある。