東日本塗料はプライマーの主力の1つである「フローンエコプラ速乾」をリニューアルし、7月1日から販売を始めた。
「フローンエコプラ速乾」は2液水性反応硬化型下塗り材として販売しており、同社の下塗り製品の中でも1、2番目に売れている人気製品。今回、リニューアルの1つとしてバイオマス原料を配合した。バイオマス原料を使うことによりCO2排出削減に寄与し、更なる環境配慮の設計となっている。
同社ではバイオマス原材料を配合している塗料としては、バイオマス特殊硬質ウレタン厚膜型塗り床材「フローンフルトップBio」を展開しており、「環境配慮の観点で水性は当たり前であり、一歩進んだバイオマス塗料の開発にも取り組んでいる」との方針。
もう1つのリニューアルポイントは手攪拌を可能としたこと。缶を振るだけで主剤と硬化剤を混ぜることができ、電動撹拌機が不要となる。
作業簡易性という面では、1液タイプの下塗り材も販売しているものの、工場床などでは優れた耐久性や摩耗性が求められるため、物性の高い2液タイプが適している。そこで「フローンエコプラ速乾」は優れた塗膜性能と作業簡易性を両立させた。
更に簡単に攪拌ができることで、プロの施工業者だけでなく工場作業者が自ら5S活動としてメンテナンスすることも想定できる。
同じく手攪拌で塗装できる「フローンヌルサット」(2液水性速乾ウレタン床用塗料)を上塗りに使用することで、電源が確保できない現場でも下塗り+上塗り施工が可能になる。「フローンヌルサット」ユーザーからも"手攪拌のプライマー"ニーズが高まっており、同社としても「フローンエコプラ速乾」+「フローンヌルサット」の仕様の提案を積極化させる考えだ。
また、従来の「フローンエコプラ速乾」の特長である幅広い下地に優れた密着性を発揮する特性は維持している。通常のモルタルコンクリート面だけでなく、強化コンクリートのような緻密なコンクリート面への塗装も可能。水性タイプのため、旧塗膜に影響を与えることなく塗り替えプライマーとして最適となっている。
同社では今後も環境配慮や作業性向上・省人化に寄与する付加価値製品を市場投入し事業拡大を目指していく。
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